【完】プリンセス
授業が終わり、いつも通り生徒会室へ向かった。
今の時期は、体育祭と文化祭の為、短縮授業中。
うちの学校は、体育祭と文化祭が続けて行われるから、結構慌しい。
「まじで?」
「有り得ねぇーーー」
いつもなら、静かに作業が進み、たまに聞こえるの生徒会メンバーの声位の部屋が、騒がしい。
「愛未……どーしたのこれ?」
掃除当番で遅れて来た私は、先に居た愛未に尋ねた。
「それがねー大切な用紙が回ってなくて、文化祭の出し物が出来ないクラスがあるらしいのよ」
「へぇー」
「それで、そのクラスの生徒が文句言ってるんだけど」
ふと愛未の手元の用紙に目をやった。
「ねぇ、愛未? その用紙……」
私の目線の先の用紙を見直して
「あ、そうそう、この用紙なんだけどね」