短い時の中で



雄はゆっくりこっちに近づいてきて私の真ん前で止まった。



何――――――??



「きゃあっ!!」
突然体が浮いた。




「腰抜けてんだろ?」
私を立たせると彼は手を退けた。



もしかして、・・・いいヤツなのかな??





「でも、キスなんかで腰抜かしてたらその先出来ないよ??」




彼は私の腕を掴み引き寄せると、耳元でそういって手をヒラヒラ振りながら暗闇に消えていった。




前言撤回


やっぱりサイテ―――なヤツ!!!
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