短い時の中で
貴方の痛み


「茅―沙!!おはよ♪」

「おはよ。由樹!」


由樹に笑顔を返して前を見る。

「あ!雄クンじゃん」


後ろを振り向くと雄の笑顔があった。それを見た瞬間なぜか顔が熱くなる。


「あれ~?茅沙、顔赤いよ~。もしかして雄クンの事?」

由樹がニヤニヤしながら聞いてくる。

「は?ちがうし!」

何であんな奴なんかに!!ありえないし。




「雄ぅ~。おはよぉ。」
そんなバカみたいな声が後ろから聞こえる。見なくても分かるどうせギャル女が雄に話し掛けてるんだろう。


そんな高い声どっから出んのよ。てか馬鹿みたい。


「茅沙、何怒ってんの?」

「怒ってないし!」


私が言うと由樹は『やっぱり怒ってんじゃん』といった。




別に怒ってないし!!



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