うぬぼれっ!?~恋する乙女~
ドキドキ
「何であんたがココに居るのよ!」
「いや、俺会長だし」
「はぁ?」
「俺ってそんなに有名じゃないかな?今年から会長なのです!」
会長。てことは、私よりメチャメチャ頭良いじゃん!!
つか、なのです!ってケ●ロか!!
「なぁつぼみ」
「へ!?」
急に名前呼ぶからびっくりするじゃん。
「なんでココ来たの?」
「資料取りに来たの!あんたのせいで遅刻したんだから!」
私は分厚い資料を持って、生徒会室から出た。
何なのよ。あいつ・・・。
「うっ」
やっぱり重いもんは重い。
先生って鬼だよ鬼。
「貸せ」
え・・・
「久我山?」
「俺が持つ。貸せ」
「でも・・・重いよ?」
「あぁん?なめんなよ。俺様は男の中の男だ」
そう言って、久我山は資料を持ってくれた。
・・・のはいいんだけど。
「顔、恐い」
「うるせー!!持ってやってんだから、だまっとけ!!」
意外に強がりだな。コイツ。
俺様キャラだから持ってくれないと思ってた・・・。
「あ、教室もうすぐだから、もう大丈夫」
「そ。落とすなよ。じゃあ俺戻るから」
う・・・。
改めて持つと、やっぱり重い。
こんな重いのをずっと持ってくれたんだ・・・。

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