こうして僕らは、夢を見る
司くんの威圧感たっぷりの笑顔が怖い。怖すぎる。カウンターがあることが唯一の救いだ。だけど司くんならカウンターを飛び越えそうで果てしなく恐怖だ。余りの怖さに自然と目に涙が溜まる。
涙で前が見えません。ぐすっ(←
いったい私が何をって言うんだよ。無実な被害者だぜコノヤロー。いざ聞き込み開始だ。
過去の私に聞こう。
『いったいお前(過去の蕾)は何を遣らかした‥‥‥!?!?』
ここまで怒らすなんて尋常じゃないぞ。
数分前。いや。数時間前から私がしていたことと云えばアルバイト勤務。ちなみに今もだ。対して変わらないアルバイト中。だけど数分前から暇になったから翔と談笑していた。それに翔に髪の毛にキスされ‥‥‥――――――あれ?
「んん?」と私は首を傾げた。
名探偵ツボミ再び。
不意に浮かび上がった仮定を胸に抱えて咄嗟にウィンドーを見る。さっき外の景色を見ていたときに見えた歩道。その歩道からなら、いま私が立っているレジが見えなくも―――――ない。
嫌々。
待て待て待て待て。
ちょっと待とうか。
自意識過剰にほどがあるぞ蕾。
相手は高校生。私は21歳。私だって鈍感な訳じゃない。勘は鋭い方だ。特に人の感情にも敏感な方だと思う。だけど高校生から好意を寄せられるなんてあり得ない。私が髪に口付けされて悋気するものは数少ないだろう。
だから、この仮定はスッパリ忘れるべきだろう。
―――――――――司くんが嫉妬、なんて。
涙で前が見えません。ぐすっ(←
いったい私が何をって言うんだよ。無実な被害者だぜコノヤロー。いざ聞き込み開始だ。
過去の私に聞こう。
『いったいお前(過去の蕾)は何を遣らかした‥‥‥!?!?』
ここまで怒らすなんて尋常じゃないぞ。
数分前。いや。数時間前から私がしていたことと云えばアルバイト勤務。ちなみに今もだ。対して変わらないアルバイト中。だけど数分前から暇になったから翔と談笑していた。それに翔に髪の毛にキスされ‥‥‥――――――あれ?
「んん?」と私は首を傾げた。
名探偵ツボミ再び。
不意に浮かび上がった仮定を胸に抱えて咄嗟にウィンドーを見る。さっき外の景色を見ていたときに見えた歩道。その歩道からなら、いま私が立っているレジが見えなくも―――――ない。
嫌々。
待て待て待て待て。
ちょっと待とうか。
自意識過剰にほどがあるぞ蕾。
相手は高校生。私は21歳。私だって鈍感な訳じゃない。勘は鋭い方だ。特に人の感情にも敏感な方だと思う。だけど高校生から好意を寄せられるなんてあり得ない。私が髪に口付けされて悋気するものは数少ないだろう。
だから、この仮定はスッパリ忘れるべきだろう。
―――――――――司くんが嫉妬、なんて。