こうして僕らは、夢を見る
――――――え。このタイミングで来ちゃうの?と驚きのあまり目を見開いて愉快な光陽高校生兼ファーストフード店アルバイト店員である濱口君を見つめた。
私の内心も露知らずニコニコと近寄ってくる。
普段は朗らかだがキレると凄まじく毒を吐き捨てる。あのバカップルを追い出したときのように。
「蕾さん、休んでいいで――――――――――ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!」
「っ!?」
突然叫びだした濱口君。
それはもう羆に遭遇したときのような悲痛な叫び声。聞くだけで痛々しい。こっちまで痛くなる。
な、何があったんだ濱口君!
叫び声に驚いて近くに居たお客様が肩が跳び跳ねてた。私も驚きの余り心臓がバクバクと荒く心拍している。押さえる為に手を胸に当てて濱口君を恐る恐る見つめる。
「‥‥‥は、濱口君?」
声を掛けたが返答なし。
ある方を指を差し目を見開き、口を魚のようにパクパクと開け閉めしている。
え、なに?
濱口君の指を差し示す先には司くんが居た。どうやら濱口君は司くんを見て叫んだようだ。その瞳には恐怖の二文字が見え隠れ。
「‥‥‥ や、八神 ! 」
恐怖が滲み出ている声で再び叫んだ濱口君。八神(やがみ)って司くんの名字かな?へえ――‥‥。八神司くんって言うんだ。
「なに?」
叫ばれた司は先ほどから若干不機嫌のため睨みながら返答した。司くんでもこんな顔するんだと思ってしまった。大人びた子だとばかり思っていたから。
感情を出す方が高校生らしくて良いよね。思わず微笑ましくなるが今はあきらかに微笑ましい場面ではない。一触即発だ。
「な、何でここにっ!」
「濱口が教えたのだろ。蕾さんがここで働いていると。」
「だからって何で来るんだよ!わざわざ来なくて良いだろ!?か、帰れよ!」
「―――――と濱口は言っているが、どうするんだ?司。」
朔君が司くんに聞いた。主導権は全て司くんにあるようだ。
「は?黙れよ。」
「ひいっ!」
「俺と蕾さんの邪魔しないでくれる?」
え。何の邪魔?
思わず聞きそうになってしまったが耐えた。まず司くんは濱口君に何をしたんだ。彼がここまで臆すなんて珍しすぎる。何たってバカップルにも勇敢に立ち向かう店員。
人柄も良い彼をここまで恐怖のどん底に落とすのは並大抵のひとでは無理だ。涙目の濱口君に少し同情してしまう。
睨まれた濱口君は帰れオーラから歓迎オーラに切り替わった。
「い、いらっしゃいませ八神様」
「うん。それでよし」
わたしは爽やかに笑う司くんに恐怖を覚えてしまいました。
私の内心も露知らずニコニコと近寄ってくる。
普段は朗らかだがキレると凄まじく毒を吐き捨てる。あのバカップルを追い出したときのように。
「蕾さん、休んでいいで――――――――――ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!」
「っ!?」
突然叫びだした濱口君。
それはもう羆に遭遇したときのような悲痛な叫び声。聞くだけで痛々しい。こっちまで痛くなる。
な、何があったんだ濱口君!
叫び声に驚いて近くに居たお客様が肩が跳び跳ねてた。私も驚きの余り心臓がバクバクと荒く心拍している。押さえる為に手を胸に当てて濱口君を恐る恐る見つめる。
「‥‥‥は、濱口君?」
声を掛けたが返答なし。
ある方を指を差し目を見開き、口を魚のようにパクパクと開け閉めしている。
え、なに?
濱口君の指を差し示す先には司くんが居た。どうやら濱口君は司くんを見て叫んだようだ。その瞳には恐怖の二文字が見え隠れ。
「‥‥‥ や、八神 ! 」
恐怖が滲み出ている声で再び叫んだ濱口君。八神(やがみ)って司くんの名字かな?へえ――‥‥。八神司くんって言うんだ。
「なに?」
叫ばれた司は先ほどから若干不機嫌のため睨みながら返答した。司くんでもこんな顔するんだと思ってしまった。大人びた子だとばかり思っていたから。
感情を出す方が高校生らしくて良いよね。思わず微笑ましくなるが今はあきらかに微笑ましい場面ではない。一触即発だ。
「な、何でここにっ!」
「濱口が教えたのだろ。蕾さんがここで働いていると。」
「だからって何で来るんだよ!わざわざ来なくて良いだろ!?か、帰れよ!」
「―――――と濱口は言っているが、どうするんだ?司。」
朔君が司くんに聞いた。主導権は全て司くんにあるようだ。
「は?黙れよ。」
「ひいっ!」
「俺と蕾さんの邪魔しないでくれる?」
え。何の邪魔?
思わず聞きそうになってしまったが耐えた。まず司くんは濱口君に何をしたんだ。彼がここまで臆すなんて珍しすぎる。何たってバカップルにも勇敢に立ち向かう店員。
人柄も良い彼をここまで恐怖のどん底に落とすのは並大抵のひとでは無理だ。涙目の濱口君に少し同情してしまう。
睨まれた濱口君は帰れオーラから歓迎オーラに切り替わった。
「い、いらっしゃいませ八神様」
「うん。それでよし」
わたしは爽やかに笑う司くんに恐怖を覚えてしまいました。