世界をあげる

「泉、そろそろ花たち帰ってくるけん、家戻っとき。俺はちょっと見回ってくる。」

「わかりました。」

春香ちゃんのお父さんとお母さんに挨拶をして俺は帰ることにした。

春香ちゃん家の玄関を出たとき、子どもたちが立っていた。

花ちゃん率いる1年生ズともう一人。

「あれえ?いっくんどうしてここにいるの?」

「花ちゃんたちこそ…ってまた洋服泥んこにして!」

「ごめんなさい!」

「まあ洗濯するのは利一さんだからいいけどね。」

花ちゃんがあはは、と笑った。

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