世界をあげる
「春香は悪くないんよ!俺らが無理やり遊びに誘ったんよ!」
「塾サボってもかまんって言ったの俺…」
「ごめんなさい!」
一年生のみんなが頭を下げた。
「こらあ!お前らか!」
大声で怒鳴り始めた利一さん。
その声に全員がビクついた。
「春香ちゃんは塾があったのにお前らが引きずり込んだんか!いけんやろ!一体どれだけの大人に迷惑かけた思っとんの!?」
唖然とする子どもたち。
何故なら利一さんは声は怒っているが顔は笑っている。
そのため、子どもたちは混乱しているのだ。