世界をあげる


「はなー!はーなー!」

店の方から徹平くんの声がした。

「花はいーまーせーんー。」

花ちゃんがだるそうに答える。

「おるやないかばーか!」

「バカって言う方がバカじゃんー!」

子ども特有の高い叫び声が響く。

「けんじの父ちゃんがプールつれてってくれるけどいかんー?」

「いくー!いくいくいくー!」

花ちゃんは元気よく立ち上がった。

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