世界をあげる

そんな中、真広くんだけは俺たちと一緒にプールサイドを歩いていた。

「真広くんは偉いね。ちゃんと走らないで。」

「はい!僕はもうすぐお兄ちゃんになるんです!」

真広くんママはお腹が大きかった。

「そっかあ、もうすぐ妹か弟ができるんだ。楽しみだね。」

「はい!」

真広くんと手を繋いでプールに向かうと、

ばしゃあぁぁ!

「こらあ!飛び込むなあ!」

またもや賢治パパの怒号が響いた。

< 131 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop