世界をあげる

流れるプールに移動して2人の浮き輪を引っ張りながらぷかぷかと浮かぶ。

花ちゃんが気持ちよさそうに目を細めた。

「ただただ浮かんで流れに身を任せるのも悪くないねえ。」

「…花ちゃん一体何歳なの。」

「私は流れに逆らって生きていく!」

そう言って逆走し始める優奈ちゃん。

「…優奈ちゃん、このプールは流されて楽しむものだよ。」

俺が浮き輪の紐を引っ張っているので自由に動けないのだが。

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