世界をあげる
迷子
真広がトイレを済ませて外に出ると、真広よりもさらに小さな男の子がうずくまっていた。
「どうしたん?どっか痛いん?」
真広が男の子に声をかけると、男の子は顔を上げ泣き始めた。
「ママぁ…っ」
「ママ?ママおらんなったん?」
小さく頷く男の子。
「よし、お兄ちゃんが一緒に探してあげる!名前は?」
「…ゆうすけ」
「僕真広!ゆうすけくん、行こう!」
真広はゆうすけの手を引っ張って歩き出した。
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