世界をあげる

「ママぁ…」

一度泣き止んでいたゆうすけがまた泣き出した。

「大丈夫だよ、ゆうすけくん。…ゆうすけくんのお母さんどこー!?」

「どうしたの?」

プールのスタッフのお姉さんが声をかけてきた。

「っ!この子お母さんとはぐれちゃったみたいなんです!」

「そうなの。それじゃあ、放送してもらってお母さん探そうか。お姉さんと一緒に来てくれる?」

ゆうすけは頷いてお姉さんの手をとった。

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