世界をあげる

とりあえず来た道を戻ってみるが、人が多くてわからない。

「てっぺーくん!けんじくん!ゆうなちゃん!はなちゃん!」

みんなの名前を呼んでみるが届かない。

「どうしよ…」

途方に暮れていると、先程のお姉さんがやってきた。

「あ、さっきの子。どうしたの?大丈夫?」

「…」

「…ゆうすけくんのお母さん探してたら家族の場所わからなくなっちゃった?」

「…はい。」

「放送してもらおうか。」

「…はい。」

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