世界をあげる

泣きじゃくっている小さい女の子がいる。

「…家族とはぐれちゃったの?」

真広が話しかけると泣きながら頷く。

「そっか…。お母さんたち今頃探し回ってるだろうね。早く会いたいね。」

泣き止まない女の子。

「そうだ。絵本読んであげる!」

真広は後ろにある本棚から絵本を取り出して読み始めた。

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