世界をあげる
「泉くんのせいやないよ。とりあえず探してみるけん、お前らはここにおりい。」
「俺らも探す!仲間のピンチは俺のピンチだ!」
徹平くんが騒ぎ出した。
「今この人混みに飛び込んだらお前らも迷子になるやろ。じっとしときい。泉くん、頼んだよ。」
「はい…。」
その時だった。
ピンポンパンポーン♪
『迷子の呼び出しです。小学1年生の真広くんがセンターで待っています。お連れの方は、近くの係員までお申し付けください。』
「「あ、」」
「真広くん、迷子センターにおるんやねー。良かったねー。」
優奈ちゃんののんびりした声。
俺たちは迷子センターに向かった。