世界をあげる
そのあと、しばらくプールで泳いだ。
真広くんは俺のそばを離れようとしない。
「スライダーもっかいだけ行く!」
「ごるあ!勝手に行くな!」
一人で行こうとする徹平くんを叱る賢治パパ。
「いっくんー。アイス食べたいー。」
「私もー。」
「俺も俺も!」
「じゃあ一回ウォータースライダー行って、アイス食べてそろそろ帰るか。」
元気よく返事する子どもたち。
「徹平!プールサイドは走るな!」
最後の最後まで気を抜けない賢治パパだった。