世界をあげる
「美姫ちゃんほんと料理上手やねー。いいお嫁さんになるわい。」
「そんなたいしたことないですよ~。」
美姫さんは照れている。
ご飯が終わって、花ちゃんは友達と遊びに行った。利一さんも今日は用事があると出かけて行った。俺は店番。美姫さんには廊下や階段の掃除をお願いした。
暇すぎて店の本を適当に選び読む。
「あつ…喉渇いたなー。」
美姫さんも掃除で疲れている頃だろう。お茶でも入れて一休みするか。
「美姫さーん。…あれ。」
美姫さんが見当たらない。
洗面所やトイレにもいない。
「み…あ、」
利一さんの部屋にいた。