世界をあげる
「涼んちのじいちゃん最近までぴんぴんゲートボールしおったやん。なんで入院したん?」
「食あたりやって。この暑い時期に何時間か放置した卵かけご飯食べるから。」
涼くんはため息をつく。
「あひゃひゃ!食あたりで入院かよ!じいちゃんヘボいな!」
「そうなんやって。俺もびっくりしたわ。まあじいちゃんもう歳やからなあ。」
涼くんは一冊の本を取る。
「これにしよう。泉くん、これ買うわ。」
「ありがとうございます。」
「涼!じいちゃんによろしく言うといてなー。」
「おー。」
涼くんは手を振って店をあとにした。