世界をあげる

願い



勝村さんのお見舞いに行ってから数日経ったある日。

外に出ていた利一さんが帰ってきた。

「利一さんおかえりなさい。」

「…ああ。」

様子がおかしい。

「…何かあったんですか?」

「…今朝、勝村さん亡くなったんと。」

「…え、」

嘘だ。あんなに元気だった。

にこにこ笑って話してた。

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