世界をあげる

「りょおー!」

宏樹くんと豪くんだ。

2人ともずぶ濡れ。

「よかったー!涼生きとったー!」

「死なんよ。」

「涼、じいちゃんとちゃんとお別れせんと。」

「…うん。」

涼くんはきちんとおじいちゃんの死と向き合おうとしている。

「…帰ろうか。」

すでにずぶ濡れだから意味ないかもしれないけれど、傘を差して帰った。

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