世界をあげる

「りょうくん、おじいちゃんもりょうくんのこと大好きやったよ。」

花ちゃんがにっこり笑った。

「え?」

「だって、りょうくんが笑ってたらおじいちゃんも笑ってたもん。大好きな人が笑ったら幸せになるでしょ?おじいちゃん、たぶんね、りょうくんが笑ってて幸せだったよ。だから笑ってたんだよ。」

「…ありがとう。」

「涼風邪ひくけんさっさとシャワー浴びてきい!お前らも!」

俺らはまとめてお風呂に押し込まれた。

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