世界をあげる


葬儀はささやかに行われた。

利一さんと俺と近所の人たちと。

澪さんの親戚は1人も来てなかった。

涙が止まらなかった俺の背中を利一さんはずっとさすってくれていた。


葬儀を終えたあと、どっと疲れた。

泣き疲れたのと、慣れないことが多かったのと。

俺は喪服のまま寝てしまっていた。

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