世界をあげる
「みんな外で遊んでおいでーや。」
楓の言葉に、みんな外に向かった。
教室に残ったのは瑠璃と楓と花と優奈。
「私、花っていうの!」
「私は優奈!よろしくね!」
「…よろしく。」
「るりちゃん、外で鬼ごっこしようよ!」
花が誘う。
「嫌よ。なんで意味もなく走り回らなきゃいけないの。」
「じゃあかくれんぼ!」
「はあ?そういう問題じゃないし。」
「じゃあ一輪車!」
「…なんなの?田舎者はそんなのばかりやってるわけ?」
瑠璃は頬杖をつき、窓の外に目をやった。