世界をあげる


翌朝、隣の部屋からの物音で目が覚めた。

澪さんの部屋に利一さんがいた。

「…利一さん?」

「泉、おはよう。」

「何してんの?」

「澪の荷物片付けてる。」

「え、ちょっと待ってよ。まだそのままでいいじゃん。」

「書いてた小説全部、出版社に送ってみようと思うんよ。」

「…。」

俺も手伝うことにした。

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