世界をあげる



瑠璃は結局家に帰った。

「ただいまー。」

しかし誰もいない。

両親は離婚し、瑠璃は母親についてきた。

この家は母親の実家。おじいちゃんは亡くなっており、おばあちゃんは老人ホームに入っていて、お母さんはこの時間仕事。

「ひまー…」

瑠璃は本当はここに来たくなかった。

向こうの友達と離れるのも嫌だし

田舎暮らしも嫌だ。

それでも親権は母親にあったためついてきた。

< 224 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop