世界をあげる


翌日。

瑠璃は一日中ふてくされていた。

「どうしたん瑠璃ちゃん、ぶすっとして。」

「ブスじゃないわよ!」

「いや、誰もブスとか言ってないし。」

楓が瑠璃の顔を覗き込む。

「…瑠璃ちゃん?」

「あんた今日放課後暇?」

「今日はピアノがあって…」

「あっそ。」

瑠璃は机に伏せた。

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