世界をあげる

瑠璃は花の手を引っ張ってバスに乗り込もうとする。

「るりちゃんダメだよ!私いっくんに言ってないから行けない!」

「大丈夫。これあるから。いつでも連絡つくわよ。」

瑠璃の手にはキッズケータイ。

「でもそんなにお金持ってないよ。」

「お金は私がいっぱい持ってる。」

「えー…」

「…お願い。」

頭を下げる瑠璃を見て、花は断れなかった。

「あとで電話貸してね。」

「うん。」

2人はバスに乗った。

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