世界をあげる

「でも…私寂しい。」

「私のことなんてすぐ忘れるわよ。何年もいたならわからないけどね。こっちは虫も少ないし店も多いし楽しいし、友達もたくさんいる。こっちで生活したいの。」

「…。」

「ついた。」

電車を降りてしばらく歩く。

「パパ起きてるかな。」

「今日お家にいるの?」

「たぶん。仕事休みのはず。」

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