世界をあげる

花がひと安心していると、瑠璃のお母さんと目が合った。

「花ちゃんね?」

「うん。」

「瑠璃がつれて来ちゃってごめんね。」

「ううん。楽しかったよ。」

「そう。ありがとう。」

花はなんだかくすぐったい気持ちになった。

「どっかで遊んでから帰る?」

「…すぐ帰る。」

瑠璃はお母さんの手を握る。

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