世界をあげる

花の表情は明るくなる。

「ごめんね、りーちゃん、いっくん。お土産いっぱい買ってきたよ!」

「ありがとう。」

お土産を広げながら、瑠璃は旅のことを話した。

「ええなあ。今度3人でどっか旅行行くか。」

「行く行く!」

瑠璃のお母さんを見ていると、自分の母親を思い出し、少しだけ寂しくなった花だった。

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