世界をあげる
中学3年間、杉野と俺はずっと同じクラスだった。すごい気の合うやつだったし、嬉しかった。
修学旅行の時も同じ班で同じ部屋だった。
中学生男子と言えば、思春期真っ盛りで、恋バナとかもしたりして。
杉野と2人部屋になった初日、恋の相談をされた。
「俺なー、倉本が好きなんだ。」
「え、そうなんだ!?いつから?」
「体育祭のときかなー。」
「へー。そっかー。」
友達の恋バナはニヤニヤしてしまう。