世界をあげる

「まあ、読まんでもええよ。でも、読んでもええんやないかな。」

「…。」

「そこに杉野くんの気持ちが書いてあるみたいやけん、彼が何考えとるか知りたかったら読みい。」

俺はそっと封筒を開けた。

中には中学の同窓会の案内と、便箋が入っていた。

恐る恐る手紙を広げる。

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