世界をあげる
その日から父親の態度は厳しくなり、母親の態度はよそよそしいものとなった。
俺が原因で両親のケンカも絶えなくなった。
しばらくすると、俺がゲイであることが高校に広まった。
親友にしか打ち明けてないのに、それが広まったいうのはそういうことで。
裏切られた。
そして俺が高校2年に上がる前、とうとう両親は俺を見放した。
わかってた。
2人とも俺を気持ち悪がってることくらい。
言わなきゃよかったのかもしれないけど、一人で抱えるのが辛くなってきた時で。
やっぱり理解してもらえないんだと思うと絶望で涙も出なかった。
