世界をあげる



1週間後。


俺は夢を見た。

周りから軽蔑される夢。

同性愛っていうことを気持ち悪がられ、俺の存在自体を否定され

「死ねばいいのに」

そんな声が飛び交う。

そこには澪さんもいて。

「澪さんっ!」

「泉くん。」

いつもの笑顔で俺を見る。

「澪さん?」

「ねえ泉くん、私は死んだのにどうしてあなたは生きてるの?」

「え、」

澪さんは無表情になった。


「あなたは生きてる価値なんてないわ。…死ね。」


急にお腹が痛くなった。

苦しい苦しい苦しい。


助けて


< 32 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop