世界をあげる
12、さようなら


寒い冬の日。

スーパーから帰ってくると、利一さんと花ちゃんは暗い表情だった。

「…何かあったんですか?」

「…さっき病院から連絡があって、花のおばあちゃんが亡くなったそうだ。」

「…え。」

花ちゃんは泣きそうな顔で、折り鶴を握りしめていた。

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