世界をあげる

午後からはイルカショー。

花ちゃんはとても嬉しそうだった。


「ママー!」

お母さんに抱きつく男の子。

時折、家族連れで来ている人を見ては、悲しい顔をする花ちゃん。

「うわ!りーちゃん!」

そんな花ちゃんを利一さんは抱き上げて、肩に乗せた。

「どうだ花!高いやろ!」

「たかーい!すごーい!」

きゃははは!と楽しそうに笑っていた。

< 349 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop