世界をあげる

「あ、おはよう泉。」

「…おはようございます。」

ようやく俺の腹から退いた花ちゃんは利一さんのところへ駆けて行った。

「今日から来た花な。仲良うしてやって。」

「はい。」

「花は隣の部屋やからな。」

「えっ」

隣の部屋って…。

「ちょっと待ってください!隣って澪さんの部屋じゃないですか!」

「…澪はもうおらんやろ。」

「いないけど!部屋をなくすのはひどくないですか!」

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