世界をあげる

「りーちゃんパパみたい!」

利一さんは一瞬目を見開いてにっこり笑った。

「パパとしての威厳も付けないけんなー。」

「え!りーちゃんはりーちゃんのままでいいよー。パパとか気持ち悪い!」

「気持ち悪い言うなやー。」

俺も思わず笑ってしまった。

「なんなん?泉も俺のこと気持ち悪いとか思っとんの?」

「思ってないですよ。」

利一さんはちょっと拗ねた。

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