世界をあげる



夜。

少し大人げなかったかなと思いながら布団に入った。

小学1年生の女の子相手にあの態度はなかったかもしれない。

あんなに小さいのに、知らない人のところに預けられて不安だろう。

…それにしてもあの子、全然泣かないな。

俺みたいに絶望している様子もない。

にこにこ笑っていた。

一切笑顔を崩さない。

もしかしたら自分の置かれている状況が分かってないとか?

あれ?そもそも花ちゃんってどうしてここに来たんだ?

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