世界をあげる

澪は呆然とした。

まさか自分の存在が結衣を傷つけていたなんて。

「澪ちゃん、ごめんね。多分結衣は本心じゃないと思うの。ちょっとヤキモチ妬いちゃったのね。」

仁美は慌てて弁解している。

「おばさん、早く結衣ちゃんのところに行ってあげないと。結衣ちゃん寂しいよ。」

「…そうね。」

仁美は澪の頭を撫でて結衣の部屋に向かった。

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