世界をあげる

「小春ー!澪ちゃん来たでー!」

「え!澪ちゃん!?」

本屋の2階から女の子が下りてきた。

向こうは澪のことを知っているようだったが、澪は知らない。

小春と呼ばれたおかっぱ頭のその子は、人懐っこい笑顔を向けてきた。

「澪ちゃん!はじめまして!私、小春っていうんよ!よろしく!」

「…よろしく。」

「小春も今はここに住んどんよ。隣の部屋な。」

「…はい。」

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