世界をあげる

澪はほとんど喋らなかった。

「澪ちゃん!トランプしょーや!」

小春の遊びの誘いには乗るが、口数は少ない。

「澪ちゃん明日から学校やねー。私と同じクラスよー。」

「え、」

同い年だったのか。

「私と同じクラスは嫌?」

「そうじゃなくて…年下だと思ってた。」

「え!?年下ってことは小学生だと思ってたん?ひどー!」

小春はケラケラ笑っていた。

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