世界をあげる
澪は久しぶりに本気でテストに挑んだ。
結果は学年1位だった。
そしてあろうことか、数学も小春より高得点を取ってしまったのだ。
なんだか気まずくなってしまった澪。
「あの…小春ちゃん…」
「澪ちゃんすご!」
「へ、」
「数学も私より点数高いやん!これって私の教え方が良かったんやんな!な!」
「う、うん!小春ちゃんが教えてくれたから。」
「やろお。さすが私やなー。」
澪を妬むどころか、満足げに笑う小春。