世界をあげる

「…誰?この人。」

「わかんない。」

「俺の目が正しかったらな、この人…死んでると思うんよ。」

賢治くんがそんなことを言い出した。

「「ええっ!」」

「やべーやん!ダイイチハッケンシャって一番に疑われるんやろ!?オレらヨウギシャやん!」

慌てふためく徹平くん。

「いや、みんな落ちついて。この人死んでない。息してるから。」

わけがわからなくなってる子どもたちをなだめた。

< 60 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop