世界をあげる

「大丈夫ですか。」

とりあえず肩を叩きながら声をかけた。

反応はない。
 
「さっき僕たちも声かけたんですけど起きなかったです。」

真広くんは困ったように言った。

「そうよお。どんだけ顔殴っても反応なかった!」

「顔殴ったんかい!」

「おう!てっぺー様の最強パンチが炸裂したぜ!」

…殴りすぎてまた気を失ったんじゃないだろうか。

子どもは加減を知らないし。

まあでも小学1年生の力でそれはないか。

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