世界をあげる

「ただいまー。」

利一さんが帰ってきた。

「…こんにちは。」

「おお、イケメンさんやないか。泉の彼氏か?」

「ちっがいますから!何言ってんですか利一さん!小学一年生ズが連れてきたんです!…この人記憶喪失って…」

「記憶喪失!?記憶喪失なん!?」

「…はい。」

利一さんはお兄さんの顔をじっと見た。

「…どっかで会ったことあるような…。」

「え?」

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