100%の愛で〔SS〕


「高仲さん、ストレッチャーと呼吸器用意して僕の診察室に運んで!」



「分かりました」



「圭ちゃん?聞いてるよね?落ち着くまで病院に居て貰うからね…お家の人にも連絡するから」



“いいね?”と言われ、頷く私は苦しさのあまり気を失った。













遠くで、私を呼んでるアイツが居た。


夢?



「……圭?」



「…何で…」



「あの場に居たし」



帰ってなかったんだ。
ホッとする自分に又も違和感を覚えた。



「生まれつき心臓が良くなくって……最初の頃は入院してたんだ。












あの日まで……」



誰にも苦しいって言いたくなかった。
同情なんかして欲しくなくて普通の女の子として見て欲しかった。



普通がしてみたくて両親に頼んだら主治医に頼んでくれて晴れて退院する事になった。
退院はお昼前、両親が迎えに来るまで検査をしていた。
普通の生活が送れるってだけでワクワクしていた私にお昼過ぎになっても迎えに来ない両親。



「先生?」



まだ若い慎悟先生に聞いてみた。







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