100%の愛で〔SS〕
「げっ!!」
「圭ちゃん?今何時かな?」
「さぁ?」
「11時半だよ…ん〜?常葉じゃないか」
「久し振りです慎吾さん」
「うん、久し振り。元気そうだね?」
「まぁ、いつもと変わらないですよ」
「良いことだ♪」
話してる隙を見たんだと思うがこの人はそう簡単にはいかない。
「圭ちゃん?逃げても変わらないよ?」
「逃げてない。今は機嫌が良くないから検査室いくのそれから、
少しは“思いやり”って言葉学べば?円城寺常葉さん?」
中へ入っていく後ろ姿をイラつきながら見ていた常葉。
「慎吾さん、アイツ誰?」
「個人情報は教えません」
「……」
「千景は……元気か?」
「帰ってないんですか」
アイツも遠慮してんだろ?
それと女好き
「昔はなついてたんだけどな〜」
慎吾さんは本妻の子、千景は妾の子
それは千景にとってどうでもいい出来事だった。
そんなのを言わせない位努力して努力して努力して、次期医療界のトップになる男にまでなった。