100%の愛で〔SS〕
「所で、時間大丈夫?」
「早目に出てきたのが悪かったな…」
俺に楯突く女初めてだな。
「気になる?」
「……」
「あの子は「鷹能先生、鷹能先生、至急処置室までお越し下さい」
“タイミング悪いね〜…あっ!1つだけ、圭ちゃんは毎週土曜に居るよ。それに手強いよ♪”
と、2つ言って病院の中に入っていった。
最初は只単にムカつくから次の土曜にも来てみた。
俺様を目の前にして嫌そうな顔をした。
単純に“何故だ?”しか思わなかった。
地位も金もルックスも最高級なのに。
だから、意地でもアイツを振り向かせてやるって、アイツの事しか頭になく学校にも、仕事にも支障が出た。
見舞いに行ってる社長さんにも
「最近、変わりましたね…優しく穏やかな顔つきになりましたね」
なんて、失礼な。
でも、
「正直、そうなのかも…今までとは違って、もがけばもがく程泥沼なんだけど、それがかなり楽しいかなって…まぁ、身になってないみたいだけど」
自分で言ってて虚しい。